家を売るときの流れと期間。査定から引渡しまで、どれくらいかかるか

家を売ろうと考え始めたとき、価格と同じくらい気になるのが「いつ売れるのか」「お金が入るのはいつか」ではないでしょうか。住み替え先の予定がある方、相続した家を整理したい方、ローンや税金の支払いに期限がある方にとっては、なおさら大事な点です。

この記事では、査定から引渡しまでの流れを5つの段階に分けて、それぞれにかかる期間の目安と、時間が延びやすい原因をお話しします。売るかどうかまだ決めていない方も、予定を立てる材料にしてみてください。

荷物が運び出された住宅の玄関と、開いた扉
写真はイメージです
この記事でわかること
  • 査定から引渡しまでの5つの段階と、それぞれの期間の目安
  • 売却に時間がかかりやすいケースと、先にそろえておきたい書類
  • 期限があるときに、仲介と買取をどう比べるか
目次

売却は5つの段階で進みます

不動産会社に買主を探してもらう「仲介」で売る場合、大きくは「査定」「媒介契約」「販売活動」「売買契約」「決済・引渡し」の順に進みます。媒介契約とは、不動産会社に買主探しを頼むときに結ぶ契約のことです。

仲介で家を売るときの流れ。査定(数日〜2週間)、媒介契約、販売活動(3か月前後)、売買契約(買主が決まってから1〜2週間)、決済・引渡し(契約から1〜2か月)の5段階で、準備を含めて4〜6か月ほどを目安に予定を立てることを示した図

全体では、準備を含めて4〜6か月ほどを一つの目安にしておくと、予定が立てやすくなります。早く買主が見つかればもっと短くなりますし、価格や物件の事情によっては長くかかることもあります。

媒介契約には3つの種類があり、どれを選ぶかで販売の進め方が少し変わります。違いはこちらの記事で説明しています。

段階ごとの期間の目安

段階期間の目安主にすること
査定数日〜2週間資料だけで出す机上査定、現地を見る訪問査定、売り出し価格の相談
媒介契約査定のあと契約の種類を選ぶ。専任・専属専任は契約期間が3か月まで
販売活動3か月前後を一区切り広告、内覧の対応、反響を見ての価格の見直し
売買契約買主が決まってから1〜2週間引渡し日などの条件の調整、重要事項の説明、手付金の受け取り
決済・引渡し契約から1〜2か月買主の住宅ローンの手続き、売主の引越し、残代金の受け取りと鍵の引渡し

販売期間を3か月で区切って考えるのは、専任媒介・専属専任媒介の契約期間が、宅地建物取引業法で3か月までと決められているからです(2026年11月時点)。3か月たったところで問い合わせや内覧の数を振り返り、価格や売り方を見直すかどうかを不動産会社と話し合う、という進め方が一般的です。

契約から引渡しまで1〜2か月あくのは、買主が住宅ローンの本審査を受け、金融機関と契約する時間が必要だからです。売主さんにとっては、次の住まいを決めて荷物を運び出すための期間にもなります。

時間が延びやすいのはこんなとき

売り出す前の準備で止まってしまうことも少なくありません。たとえば、親から相続した家の名義が亡くなった方のままになっている場合は、先に相続登記を済ませる必要があります。相続登記は2024年4月から義務になっています。

戸建てや土地では、隣地との境界がはっきりしないと、測量やお隣との立ち会いに数か月かかることがあります。共有名義で持ち主全員の同意がそろわない場合や、住宅ローンの残高が売れそうな価格を上回っている場合も、売り出す前に整理が必要です。また、売り出し価格が周辺の相場から大きく離れていると、反響が少ないまま時間が過ぎてしまいます。

次のような書類が手元にあると、査定や販売の準備が早く進みます。すべてそろっていなくても相談はできるので、分かる範囲で探してみてください。

  • 登記識別情報(権利証)
  • 固定資産税の納税通知書
  • 買ったときの売買契約書・重要事項説明書
  • 測量図・境界確認書(戸建て・土地)
  • 管理規約・長期修繕計画(マンション)
  • 住宅ローンの残高が分かる書類

決済・引渡しの日にすること

決済・引渡しの日の流れ。売主・買主・司法書士などが買主の金融機関に集まり、司法書士が書類と本人確認をし、残代金が売主の口座に振り込まれ、ローンが残っていれば返済して抵当権を外す手続きに入り、最後に鍵を渡して完了する。手続きは1〜2時間ほどで終わることが多い

決済は、平日の日中に買主が利用する金融機関に集まって行うことが多く、手続きそのものは1〜2時間ほどで終わります。司法書士が書類を確認し、買主から残代金が振り込まれたら、売主さんにローンが残っていればその場で返済し、抵当権(ローンの担保)を外す登記の手続きに入ります。最後に鍵をお渡しして完了です。

売って利益が出た場合などは、売った翌年に確定申告が必要になります。申告の期間は原則として2月16日〜3月15日です(2026年11月時点)。税金の扱いは個別の事情で変わるので、税理士や税務署に確認してください。

期限があるときは買取も比べてみる

住み替え先の引渡し日が決まっている、相続税の納付期限がある、といった事情で時間をかけられない場合は、不動産会社に直接買い取ってもらう「買取」という方法もあります。買主を探す販売活動がないので、条件がまとまれば、相談から決済までを1か月前後で進められることもあります。

仲介と買取の引渡しまでの期間の比較。仲介は査定・準備のあと販売活動が3か月前後あり、契約から引渡しまで含めて5か月ほど。買取は査定・条件の調整と契約・決済で1か月ほど。仲介は時間がかかるが価格は高くなりやすく、買取は早いが価格は低くなりやすい

ただし、買取の価格は、仲介で個人に売れる価格より低くなるのが一般的です。時間に余裕があり、建物の状態にも大きな心配がなければ、まず仲介で売り出したほうが手元に残るお金は多くなりやすいと思います。「3か月は仲介で売り出してみて、決まらなければ買取を考える」というように、両方を組み合わせて予定を立てる方法もあります。

売却の予定づくりのご相談

当社は仲介と買取の両方を行っています。「いつまでに、いくら必要か」をうかがったうえで、仲介と買取それぞれでどんな予定になりそうかを並べてお伝えします。葛飾区・江戸川区を中心に、東京23区の戸建て・マンション・土地のご相談に対応しています。

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